目深に被った帽子の人に、すれ違いざま声をあげて驚かれる。
連れた犬が草に隠れているのか、川向うの人が何度もこちらを見て通る。
ボーッとそこにいるだけの人は、こんなに不思議がられるものなのか。
犬はよくねむの木の下で立ち止まる。
香りと言うほど強い匂いはしないけれど、この花にも犬と私を心地よくする
力があるんだなぁと嬉しくなる。
犬に小さなお守りを作った。大きく腫れた首にかけてあげた。
だんだん怪しい私たちになっていく。
気にしない、気にしない、気の済むまで付き合うよ。
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